10月の最終週に
「くだもの展覧会~木版画の美味しいくだもの~」
という個展を開催しておりました。
今回はタイトルどおり
くだもの作品です。
木版画の展示には
見る方が箱の中のくだものを覗くようなイメージの額!
ということで
木箱額を木工家の方にあつらえてもらいました。
それぞれペンキでうっすら色づけされた
杉の額です。
いいにおい!
それにしても
“木版画らしい”ということについて
よく言われるし たまに考えます。
木版画らしいというか
実際木版画だし うむむむ。
時にふわっと 時にきりっと
時にかすれて 時にムラひとつなく
時に重なり 時にグラデーション。
摺師の仕事をしていると
ほんとうにたくさんの摺りに出会うので
その都度
これも木版画なのか!という驚きもあり
なかなかこんなんが“木版画らしい”なんて
今のところ安易に定義づけられません。
( “これは摺らないように摺りなさい”
なんて
へんてこな指導をされることもあるくらい! )
でも
たくさんの作品を摺りで携わっている上で
自分の制作もできるということは
とても幸せな立場であると思います。
足をお運び戴いたたくさんの方
ありがとうございました。
ひとつの発表の場を終え
また あらたな作品への
歩みがはじまります。